2017年02月14日

キュレーションサイト問題は解決したのか?

いわゆるDeNAの「WELQ」に代表されるキュレーションサイト問題で、Googleがアルゴリズムの変更を実施したようですが、これに伴い自サイトのアクセス数が少しは増えてきたように感じております。

DeNAのような大企業が資金力に物をいわせ、組織的にコピペでコンテンツを量産していたことについては気持ちのよいものではありませんが、最終的には結果オーライとなったので、DeNAには感謝しているところです。

ただ、今回のDeNAの件によって、もともと地面すれすれだったアフィリエイターの社会的ステイタスが、地中深くまでめり込んでしまったような印象をもっており、極めて遺憾と感じております。

これは以前のペニオク騒動の際もそうでしたが、真面目にやっているアフィリエイターがステマをやっているなどと罵声を浴びせられ、とばっちりを受けた人も多いです。今回のDeNAの件についてもそうですが、1部の企業の心無い行為によって悲しんでしまう人が大勢出てしまっており、とても残念に感じている次第です。

そもそも、アフィリエイターなら薬事法(薬機法)についてはあまり触らない分野かと思いますが、万一、健康系アフィサイトのコンテンツ中で触れることがあったとしても、細心の注意を払ってコンテンツを作成しているはずです。

これはひとえに、広告主がクリック広告か成果報酬かの違いによるところが大きいものと思われますが、成果報酬の場合は当然チェックは入るのに対し、クリック広告の場合は一括配信されてしまうため、サイトごとにチェックはされていなかったのだろうと思われます。

健康食品関係ならまだしも、医療関係のコンテンツなんてもってのほかというのが一般アフィリエイターの認識ですが、DeNAの「WELQ」はこれらのタブーを平然と犯してしまった感があります。

サイト運営者が日々、真面目に取り組んでいたアフィリエイト活動に対し、DeNAは頭から踏みにじることをしてしまったわけですが、結果的に考えれば、Googleがアルゴリズムを変更してくれたことにつながったので、これでよかったのかもしれません。

DeNAのの発表によると、キュレーション事業の再開可否は決定していないとのことで、再開する余地を残してはいるようですが、仮に再開することになったとしても、既にGoogleのアルゴリズムが変更されているため、おそらくは検索結果を独占する事態にはならないだろうと思われます。

Googleがアルゴリズムを変更したことにより、これにてひとまずは幕引きがなされたのではないかと感じております。