2020年9月22日

ネイバーまとめがついにサービス終了か?

LINEキュレーションサイトの「NAVERまとめ」が2020年9月30日でサービスを終了することに決まったようです。

DeNAのキュレーションサイト問題と同様、「NAVERまとめ」も画像の無断転載などで問題があったため、あまり良い印象はありませんでしたが、Googleが2017年にアルゴリズムを変更して以降、最近は検索結果で見かけることが少なくなってきていたものと感じています。

Googleウェブマスター向け公式ブログによると、2017年2月3日の「日本語検索の品質向上にむけて」の投稿にて以下のように記載されています。

「ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。」

これに先立つこと約2か月前、2016年12月7日にDeNAがキュレーションサイト問題で謝罪会見を開いていましたが、このあたりからパクリサイトに対する規制が強化され、Naverまとめも2020年9月のサービス終了の流れに繋がったものと思います。

ただ、DeNAはライターを雇ってデタラメなコンテンツを大量に作成していたという点で悪質であると考えており、場合によっては、そのデタラメな内容の記事が元で健康被害が生じてしまう可能性もありました。

一方、Naverまとめは、出典元からコンテンツや画像をぱくってくる手法だったものの、ぱくり元のコンテンツ内容が正確な場合にはユーザー側にとってのデメリットはあまりなかったのかもしれません。

この点で、DeNAとNaverまとめは微妙に違っていたものと思いますが、結局、アルゴリズム変更のあおりを受けてサービス終了となってしまったもようです。

サイト運営者側の立場として、個人的に残念に感じていた点は、「出典」の箇所のfont-sizeが「11px」と非常に小さく、colorも「#aaa」で読みづらく、出典元に対する敬意が全く感じられなかったことです。もし出典元の箇所のfont-sizeが16pxあたりでクリックしやすい大きさにし、出典元にもアクセスを流していたらサイト運営者からの批判もある程度は違っていたかもしれませんし、ネットでの共存も可能だったかもしれません。

この点で、NAVERまとめは方向性を誤ったと感じていますが、アクセスを流す気のない外部リンクなら貼らない方がマシというのが僕の持論であります。

出典元を記載するならアクセスを大量に流すつもりで張る、張らないなら張らない。二つに一つだと考えていますが、奪うのではなく、与えるという視点が欠如していたのではないかと感じています。画像やコンテンツを勝手に流用して広告収益を稼いでいたとしても、多少とも善意を感じるサイトでしたらサイト運営者からの反応も違っていたのではないでしょうか。いずれにしても、オリジナルのコンテンツを生み出さず、他サイトをコピペするだけで収益をあげるというビジネスモデルは、遅かれ早かれ長くは続かなかったものと感じています。